『冬の輪舞』特別版鑑賞記;
吉屋信子女史の御都合主義を受け継いで
yosiの別館様からTBを頂戴しまして、本日の夜に『冬の輪舞』特別版がオン・エアされますことを知りました。『冬の輪舞』とは、私が読みました吉屋信子女史の『あの道この道』を原作としましたフジテレビ系列の昼メロです。それが、恐らくは人気があったからでございましょう、二時間スペシャルとしてゴールデン・アワーに堂々登場!私は『冬の輪舞』を観たことがございませんでしたので、『あの道この道』が如何様に現代に通用します物語へと描き変えられていますのか、興味津々でつい先程まで特別版をじっくりと堪能させて頂いちゃいました。当初は詰まらなかったらすぐにテレビの電源を切ってしまいます心積もりでおりましたのに…
目眩くメロドラマの世界に、すっかりハマッちゃいまして♪
番組は美しく御成長あそばされました大丸家の御令嬢・百合様が…って、アンタ一体何者よ?と、原作には存在されまておりません百合嬢なる人物に、私は完全にロスト状態。でしたが、近々御結婚されます百合嬢がウェディング・ドレスの衣装合わせの席にて、御自身の産みのお母様は大丸千鶴子様でいらして、育てのお母様は大丸しのぶ様ですことを、『冬の輪舞』初心者にも実に分り易い説明的なお台詞で語ってくださいました。嗚呼、しのぶ嬢と千鶴子嬢…『あの道この道』では永遠の小学生のまま、幸せに御自身様方の物語の幕を閉じられたお二人に、何や訳有りな娘様がおられましたとは!と申しますことは、しのぶ嬢&千鶴子嬢も既にかなりな御年齢のはず。ですのに、お二人を演じられている女優様方は…
如何見ても三十代が精々♪
しかも千鶴子嬢ったら、‘人を殺めたことのある私が、貴方(=百合嬢)の本当の母親であることは私達三人だけの秘密よ。決して誰にも言っては駄目よ!’みたいなことを仰って…ドレス・サロンのスタッフ嬢が思いっ切り傍にいらっしゃるのに。さては、そのスタッフ嬢がこのネタで大金持ちの大丸家を強請って、百合嬢の御結婚は破綻!なります、展開に?と思いきや、次のシーンはいきなり百合嬢の御結婚式場面でした。厳かな教会で親族に見守られつつ、永遠の愛を誓い合う新郎様と新婦様。のはずでしたが百合嬢は突然、‘誓えません!だって、此処には私の本当のお母さんが居ないのですものっ!’と、何故に挙式の場で敢えて叫ばれますのか?と、彼女の思考回路を疑いたくなりますような爆弾発言を。と、そこへ示し合わせたかのように千鶴子嬢登場…
御都合主義的展開だけは、少なくとも原作に忠実で♪
おほほほほほ!このような経緯から、しのぶ嬢&千鶴子嬢は御来賓の皆々様方に土下座までなさって、御自身達の数奇な半生について一から語り始めたのでした。勿論、お二人様が単にベラベラと延々に喋って聞かせてくださるのでは、視聴者は何ら面白くもありませんので、元祖昼メロ版『冬の輪舞』のハイライト・シーンを編集されました形式でしのぶ嬢と千鶴子嬢の閉ざされていた過去が明かされましたけど。それがまぁ、大変長くって…と申しますか、それが今回のスペシャルの中味の全てだったのです。昼メロ版の続編では無くて、簡潔に言うなれば総集編でしたのよ。此処で先ずは、『あの道この道』も『冬の輪舞』も全く御存知の無い皆様方の為に…
大幅に簡略化しました粗筋をば、御紹介!
大丸家当主の妻・慶子様、別荘地にて女児を出産されては他界→その女児は近所の貧しい漁師・龍作さんとその妻・静子さんの家に暫し預けられることに→龍作さん、お預かりしていた大丸家の女児の脚に誤って熱湯を掛けてしまう→龍作さん、その一件がバレたらお預かりしていた礼金が貰えないからとパニック!→止めようとする静子さんを足蹴にして、数日前に生まれたばかりの御自分の娘さんと大丸家の女児を入れ替えてしまう龍作さん→何も知らずに龍作さん&静子さんの娘さんを、実の子と信じて千鶴子と名付けて育ててしまう大丸家当主&後妻の則子夫人→大丸家の真の令嬢をしのぶと名付けて、申し訳無く思いながらも実の娘として育ててしまう静子さん→しのぶ嬢&千鶴子嬢一気にティーンズに御成長→何でかは不明でしたが、御自身様方の出生の秘密を知ってしまわれるしのぶ嬢&千鶴子嬢→絶望して海へ入水自殺しようとなさる千鶴子嬢→を、懸命に止めますしのぶ嬢&静子さん→実は不治の病で余命幾許も無かった静子さん、しのぶ嬢&千鶴子嬢に本当の姉妹のように仲良くしてねと言い残して他界→しのぶ嬢は千鶴子嬢を苦しめない為に、大丸家御一家様の前からお姿を消される→いきなり7年後、しのぶ嬢は大病院に勤務されます医師になってらっしゃいました→そこで千鶴子嬢と運命の再会→しのぶ嬢&千鶴子嬢、静子さんの遺志を受け継いで仲良しに→しかし千鶴子嬢はそうとは知らずに、何としのぶ嬢の旦那・哲也さんと不倫関係に→しのぶ嬢&千鶴子嬢、同時に哲也さんのお子様を身篭られる→千鶴子嬢&哲也さんの関係が遂にしのぶ嬢にバレてしまって→言い争いの末に千鶴子嬢はしのぶ嬢を何処ぞの階段から突き落としてしまわれ→しのぶ嬢は流産して、二度とお子様の出来ないお身体に→しのぶ嬢、想像妊娠だったと嘘をついて哲也さんに離婚して千鶴子嬢と一緒になってくれと懇願→哲也さん、しのぶ嬢とは別れないと宣言して千鶴子嬢に御自身様の子供を中絶してくれと頼みに行く→その遣り取りの中で千鶴子嬢、ようやく御自分様のせいでしのぶ嬢が流産した事実を知ることに→なって、半狂乱で道路のど真ん中に走り出す千鶴子嬢→を、救おうとして通りすがりのお車に轢かれて哲也さん死亡→しのぶ嬢、暫し激しく千鶴子嬢を恨む→が、直ぐに心を入れ替えて哲也さんの忘れ形見を産んでくれるよう千鶴子嬢にしのぶ嬢が哀願→するもんで千鶴子嬢、哲也さんのお子様・百合嬢を無事出産→その直後、長年失踪していたらしき龍作さんが再登場→龍作さん、改心してしのぶ嬢&千鶴子嬢&大丸家御一家様に過去の過ちを謝罪→するが、またも暴力的な本性を現してしのぶ嬢に色目を使って、千鶴子嬢を罵りまくる龍作さん→に遂にキレた千鶴子嬢、実父・龍作さんを刺殺→千鶴子嬢、百合嬢をしのぶ嬢に託して警察へ自主→殺人罪で懲役15年を宣告された千鶴子嬢、模範囚でしたのか13年で出所→するも、二度と大丸家の前には姿を現すまいと決意して場末のバーのママとなる→医師・新太郎さんと再婚したしのぶ嬢に大丸家令嬢として育てられていた百合嬢、複雑な御家庭の事情を察して中学生にして家出→たまたま従業員を募集していた、しのぶ嬢のバーを訪れる百合嬢→しのぶ嬢、ひょんなことから百合嬢が実の娘であると悟る→その態度の不自然さに疑惑を深めた百合嬢、祖父である大丸家当主に真実を明かせと迫った→瞬間に老いた大丸家当主、心臓発作で呆気無く天昇→育ての父の突然死に嘆く千鶴子嬢の姿を目撃してしまう百合嬢→に、これ以上隠し事は出来ないと彼女に出生の秘密を明かすしのぶ嬢&千鶴子嬢→更に千鶴子嬢が龍作さんを殺してしまった一件も何故だか百合嬢の知ることに→殺人犯の娘であることに絶望して百合嬢、海辺の崖から投身自殺をしようとする→が、それを止めようとした新太郎さんと共に誤って崖から転落→百合嬢は無事に助かるが、新太郎さんは死亡→千鶴子嬢は百合嬢をを苦しめない為に、大丸家御一家様の前からお姿を消そうとする→が、退院した百合嬢に見つかって引き止められる→と突然、百合嬢何故か打っ倒れる→検査の結果、百合嬢が難病に罹っていることが判明→百合嬢を助けるには腎臓移植しか道は無いと、医師として千鶴子嬢に語るしのぶ嬢→千鶴子嬢、百合嬢を救う為に御自身様の腎臓提供を決意→しのぶ嬢が執刀して、千鶴子嬢の百合嬢への腎臓移植手術が行われる→手術成功→百合嬢、感極まってしのぶ嬢&千鶴子嬢のお二人様をお母様として慕われるように…
で、そのままお三方様は仲良し小好しのまま現在に至られた。メデタシ、メデタシ!な訳ですが、此処まではしのぶ嬢&千鶴子嬢が百合嬢の挙式にて語られましたまでのお話。百合嬢は、斯様な御自身様の出生&生立ちのことを今まで新郎様に打ち明けずにおられたことを詫びて、(今更)御結婚を中止しようなぞと御提言。されては、お一人淋しく教会から立ち去ろうとなさりますが…
‘待ってくれ、百合!千鶴子お母さんを呼んだのは僕だ!’
と、それまでは一向に影が薄かった新郎様が雄叫びを上げられました。すると、しのぶ嬢が如何しても隠して置けずに、新郎様に全てを話してしまっていらしたことを告白。新郎様の深い愛情に感動する百合嬢…&こんな糞長ったらしい話を聞かせ続けられていた、御来賓の皆々様。は最後に拍手喝采で、新郎様&百合嬢並びにしのぶ嬢&千鶴子嬢を讃えて差し上げたのでした。ハッピー・エンディングなウェディング♪Congratulations!
ですが…
☆ 疑問、其の壱:御自身様の真実の身の上を知りました後も大丸家に戻られずにいらしたしのぶ嬢は、行方を晦ませられていた7年の間に、何処を如何やってお医者様なぞという御職業に就かれましたのか?医大の学費は如何やって捻出されたのでしょうか?我が国の奨学金制度にも限度ってもんがございましょう?
☆ 疑問、其の弐:医師になられたしのぶ嬢と千鶴子嬢の、劇的な再会。千鶴子嬢の不倫相手がしのぶ嬢の旦那様でいらしたという、劇的な偶然。長年失踪していた龍作さんがしのぶ嬢が勤務される病院に運び込まれていらしたという、劇的な展開。中学生の百合嬢が家出して訪れなさった先が実母・千鶴子嬢のバーであったという、劇的な運命。幾らお芝居とは申しませども、こうも‘劇的’が重なりますとクライマックスが多過ぎて、視聴者は‘劇的’に‘辟易’しませぬか?
☆ 疑問、其の参:余命僅かの超重病人でいらっしゃりながらも、延々としのぶ嬢&千鶴子嬢に仲良くするようお説教を垂れ終えたところで上手い具合に力尽かれました、静子さん。こいつが居る限りはしのぶ嬢&千鶴子嬢の友情は元に戻るまいと、視聴者の何方様もが思われ始めましたところで即交通事故死なされました、哲也さん。再登場なさっては更に物語を複雑化させようとされました故、明からに放送期間上の問題からあっさり殺されてしまわれました、龍作さん。孫娘様に御家族様の謎めいた過去について責め立てられては、そう簡単に総てを暴露する訳には参らぬとでも申されるかの如くハート・アタックで天に召されました、大丸家当主様。まるで存在感が無かったのは唯一そうなさるが為だけにわざわざ登場させられたと推測されます、百合嬢を助けんとして御自身様のお命犠牲にされました、しのぶ嬢の二番目の旦那様。皆様、誠にナイス・タイミングでおっ死んでくださって…神も仏も脚本家も、ちゃんといらしたのですわね♪
…と、重箱の隅を突付けば数多のミステリーがこの物語にはございます。如かして此れは、正しく原作のノリに沿われた御都合主義。しのぶ嬢&千鶴子嬢が御成長されました後の、『あの道この道』の続編なぞをもし吉屋女史が書かれたとしましたら、少なからず『冬の輪舞』と内容が相似していたことでしょう。今回のスペシャル版は総集編でした故、物語の展開が凄まじくスピィーディで、たった二時間で此処まで一転二転×100回状態のような離れ技を見せてくださいました点につきましては、高く評価せざるを得ないものと存じましてよ。そんな波乱万丈なしのぶ嬢&千鶴子嬢の半生を通して、私は一つだけ痛感させられましたことがございます。
人生で最も大切なモノは常に変貌する…
主人公様お二人の絆をあんなにも強めてくださった静子さんのお言葉も虚しく、哲哉さんを巡ってしのぶ嬢&千鶴子嬢はドロドロ三角関係を披露なさるし。かと思いませば、哲也さんが亡くなりますとしのぶ嬢はもっとイケメンなお医者様と再婚しちゃって、千鶴子嬢もバーのママさんになられてから新しい男を作られていらしたみたいですし。そうした殿方との色恋沙汰に夢中でしたお二人様も、いざ百合嬢が反抗期真っ只中で何やかんやと騒ぎ出しましたら、娘様想いの母の鑑に大変身。百合嬢はお二人のお母様方孝行な御嬢様へと御成長されましたら、ラブラブ状態なはずの新郎様なぞは如何でも宜しいとばかりに、一方的に挙式をキャンセルされようとなさいます。
皆様、物事の優先順位がコロコロと変られて♪
そんな料簡でいらっしゃいますからこそ、何かとドタバタ続きの人生色々になってしまわれるのでは?と、窘めたい気持も無くはございませんが…人間なんてそんな程度の生き物かも知れませんわね。ってな感じで、妙に納得させられてしまったりして。おほほほほほ!
ラストは百合嬢の挙式終了後、教会にたったお二人だけ何故か残っていらっしゃいます、しのぶ嬢&千鶴子嬢。百合嬢のマリッジ・ブーケを手にして、「私達も誓いましょう!」と、千鶴子嬢はしのぶ嬢に呼び掛けました。祭壇にお二人仲良く並ばれて、双方互いに愛されますことを神の御前で宣誓されるこの最終シーン…きっと、あの世で吉屋女史も慶んで御覧になっていらしたでしょう。最後の最後で、遂にしのぶ嬢&千鶴子嬢は愛を確かめ合いました、エスな関係になられたのですもの。エスとは吉屋女史が御著書の中で提唱されつつ、実際の御生涯でも貫かれました、女性同士の愛のこと。それがプラトニックな敬愛でありますのか、或いはエロティックな情愛でありますのかは永遠の謎…否、永遠の御都合主義的な曖昧♪でしょ?
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◎今回のログに関連で御紹介したいサイト&ログ:
・「『あの道この道』 読者の御期待裏切りまくり…」
・冬の輪舞公式サイト
・yosiの別館様の:「冬の輪舞 特別版」
・煩悩雑記様の:「わりと解りやすいのが好きよ」
・花よりだんご♪酒♪バンビ♪様の:「今日の2時間ドラマ」
・元秘書あくあの・・・le‘ale‘a幸せ探し♪様の:
「臭いドラマと思いながら・・・」
・さとちゃん登場v(Y)o\o(Y)v 毎日暇してますが…何か?様の:
「やっぱり昼ドラ♪ 見る方の女王σ(▼▼;)さと」
・**松本堂(薔薇色の日々)** 様の:「*冬の輪舞 特別版*」
・グータラママのダメ人間様の:
「なんじゃこりゃ~「冬の輪舞特別版」」
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吉屋信子女史の御都合主義を受け継いで:
» 冬の輪舞 [kikka's blog : 大人になりきれない人の日記(仮題)]
もう昨日の話になるけれど、夜9時からの「冬の輪舞」のスペシャル版を見た。 [Continua a leggere]
Registrato in data mag 14, 2005 a 03:08
» *冬の輪舞 特別版* [**松本堂(薔薇色の日々)**]
友人から教えてもらい、無事?見れました〜。そう、冬の輪舞。。。。ほとんど、簡単総集編?ッて思ったが。。。。なんか、かっとしてほしくなかった、あの二人の因縁的な出来事とか。。。なかなかさっくり、カットされて・・・( ̄. ̄;)エットいや。。。ま。なんですか?松...... [Continua a leggere]
Registrato in data mag 14, 2005 a 07:26



Commenti
トッラクバックありがとうございました。 また遊びにきます。 サンキュゥ♪(o ̄∇ ̄)/
Scritto da: さと | mag 14, 2005 a 17:47
コメント、有難うです♪『冬の輪舞』特別版についてログで書いていらっしゃるお方様が少なくて、少々淋しかったので、さと様に御訪問頂いて、大変嬉しく思いました。是非、またお気軽に遊びにいらしてくださいね♪
Scritto da: 岡枝 to さと様 | mag 19, 2005 a 05:46